4コマガロ殿堂入りシリーズVol.1
美登一路
[1988年5月(第1回)〜1990年9月(第27回)]



白取(以下S):じゃまず「殿堂」第一回はあの美登一路センセーからですね。

古山(以下K):すごいパワーの人でした。4ガロ初期のホームランバッターでしたね。

S:筆ペンの手書きタイトルの「文字加減」とかも絶妙だった。

K:今回あらためて調べたら、意外と本数は無かったんですよ。でも、これだけ印象に残っているという事は…

S:そうだね、意外と作品少なかったんだなぁ…何か「あぶさん」(水島新司)みたいな感じですなぁ。で、この「ほとけ様の業」もすっとぼけてて良かったねぇ。



K:3コマ目まで同じ構図。で、このオチですよ。まさかこんなオチが来るとは誰も思いません。「なむー」だって。

S:でも孫悟空の逸話的なスケールのでかさと含蓄も…感じねえか。…そして何といっても殿堂入りの決定打が「人徳さん」



K:これはスゴかったですね。今でも、初期4ガロの話をすると必ず真っ先にこの作品が出てきます。

S:「人徳さん」と言っただけで今でも笑える。十年近く前なのに、これは大変な事だよね。

K:不朽の名作ですな。見ると、スゲー雑な絵なんですけどね。でも、この絵じゃなきゃダメ。このいさぎ良さというか、テンポというか、とにかくスゴイです。


S:続いて「怒涛のきのこ狩り」。「きのこ狩り」というのどかな感じと「怒涛」というミスマッチ感もさる事ながら、「実話」って、そりゃあないだろう

K:この「実話」と最後につけるの、けっこうフォロワー出ましたね。こんなムッチャクチャな話にしといて、実話なわけねーだろっつーの。

S:そう言われてみれば「実話」でオトす、というパターンの走りかもしれないな。でも全然狙ってるという感じがしないけど。

K:本当に実話だったのかもしれませんね。彼にとって。





S:さて次は夏八木ネタなんだけど…何なの夏八木って。誰?

K:夏八木勲ですか?俳優の。でも何で夏八木?

S:あの俳優ってこんなイメージだったかなぁ。そうは思えないんだけど…当時流行ってたかなぁ?ま、そんな事はどうでもいいわな、この作品の場合。「やべぇ生えてない」だって。

K:やべぇ夏八木だ」から入ってるし。どういう状況よ。「みごとな御毛ですね」って、そんな誉め言葉も無いでしょう。このへんが美登センセーの醍醐味ですねえ。





S:そして次も夏八木ネタ。実はこれ前回からずいぶん久しぶりの投稿作なんだよねコレ。

K:それでしかも、どうやらこれが最後の投稿です。ずいぶん絵柄が変わりましたね。まだ夏八木ネタひっぱってるし。

S:そうかぁ、これが最後の投稿だったか…にしては何の感慨も本人にない作品だし。で、全然普段と変わらない作風だし。先生の顔がいいなぁ。

K:実在の先生らしいですね。「”そして”が多いなあ」とか、そういう問題じゃないですよね。タイトルもいいです。


S:手元の資料(限定版)によると、第15回目で100p突破して師範に昇進してますな。で、この最後の作品が27回。間違いなく、初期4コマGAROの牽引車の一人でした。

K:僕も同時代の一投稿者として、彼は心のライバルでした。破壊力では4ガロでトップクラスでしたよね。もちろん現在の投稿者と比べても。

S:確かに。とにかく自分で言うのも何だけど、時事ネタをほとんど選んでないから何年経っても面白いのは面白いんだよね。そんな訳で、4ガロ殿堂コーナー第一回でしたが、次は誰にしようか?

K:個人的には海宝師範が大好きなんですけど、美登氏と作風が近いので、次々回ぐらいにして、次はサルたろう師範にしましょう。

S:サルたろう師範ね。あぁ〜いいねぇ〜。往年の4ガロファンには忘れられない人ではあるな。…ってどれくらいこのWEB見てんのかわからないけど。

K:いま見てなくても、消さなきゃ5年、10年後にも残ってますからこのページは。永久保存版ですよ。

S:そうだね。消さずに残そう。出来れば今までの全作品を載せたいくらいだけど…ムリか。


次回はサルたろう師範です。