デジタル畸人花吹雪
デジタル人花吹雪

◆第三回◆

日本最後の正しい山窩・君島さんの仙人ワールド


報告/畸人研究学会…海老名ベテルギウス則雄
皆さんは『山窩(サンカ)』という言葉をご存じだろうか?

日本列島には、稲作が始まるずっと以前から、山野を漂泊しながら生活を続けて来た人々がいた。そういった人々は農業の普及などによって次第に社会の片隅に追いやられていったが、定住地を持たず、山野をめぐる生活をしていた人たちが、昭和30年代の始めにはまだ生き残っていたとみられている。そのように定住をせず、山野を巡りながら生活をしていた人たちのことを『山窩』と呼んだ。今回紹介する君島 亘氏は、自ら『山の仙人』を名乗り、木杓子(きじゃくし:木でできたおたま)を作り生活をしてきたという、まさに現代に生きる最後の『山窩』というにふさわしい人物である。

残念ながら、現在84歳という高齢の君島 亘氏は言語が不自由になってしまっており、インタビューをすることはできなかった。しかし、君島氏自作の『仙人の家』というまさに究極の“山窩ワンダーランド”が残っており、今回『デジガロ畸人花吹雪』では、根本ワールドの元祖と言っても過言ではない、君島 亘氏の“仙人ワールド”を紹介してみたい。(ちなみに主人を事実上失った“仙人の家”は現在ほとんど閉鎖状態であり、近日中に朽ち果てる可能性が高い。)

今年3月のある土曜日の夜、畸人研究学会同人の黒崎から、興奮した電話がかかってきた。『仙人』を名乗る怪人物が栃木の山奥におり、仙人が住む『仙人の家』には、は解読不能の『仙人文字』が書かれた文書があり、そのうえ男根の形をしたオブジェがいっぱいあるという情報を手に入れたという。黒崎と私は、その情報に基づき4月と5月に一度づつ栃木の山奥にある 『仙人の家』を訪問、とにかく素晴らしすぎる“仙人ワールド”の徹底取材に成功した。

さて、東京から2時間以上も電車に乗り、山に囲まれた駅で下車してから更にバスに揺られること30分、山の中のバス停を降りたところから『仙人の家』への道は始まります。バス停を降りるとまず写真1のような山道を進んでいきます。 PHOTO1
するといきなり写真2のような看板が現れます。良く読むとこれ、ずいぶん変な看板です。地元の平家落人伝説に基づいた『平家きのこおでん』はいいとしても、『〃(平家)コーヒー』とは…いったいどんなコーヒーだったんでしょう?それから商品と『仙人の家』がなぜかいっしょくたに書かれてますね。 PHOTO2
『仙人の家』の全景は写真3のような感じです。トタンで作られた物置の中には、PHOTO3
写真4の『古来より伝わる芋洗い棒・仙人用』と書かれた何とも奇妙な棒や、 PHOTO4
PHOTO5 写真5のような解読困難である奇っ怪な文字が書かれた文章がありました。これこそ問題の“仙人文字”なのでしょう。
ま、これくらいならちょっと変わったことをやっていた人物で終わるのでしょうが…君島ワールドの真髄はここからです!仙人の家から杉木立の中のけもの道を上ること更に約3分、写真6の“仙人の神殿”が姿をあらわします。 PHOTO6
もう少し“仙人の神殿”に近づいてみましょう…なにかありますねえ…こっ、これは!男根、男根、神棚の中にも男根!(写真7・8・9) PHOTO7
PHOTO8 PHOTO9

さらに見ていくと、素晴らしすぎる作品の数々が!赤いアソコに今まさに挿入されようとしているペニス!加納 典明先生流に言えば、“恥丘は赤かった”というところでしょうか…陰毛もリアルです。おっといけない、キンタマだってほうらこのとおり!立派なものがちゃんとついています(写真10・11)
PHOTO10PHOTO11
続いてもっと前衛的な作品を、これらは今まさにおまんこに頭を突っ込もうとする精子であります。根本ワールドを除けば、まさに空前絶後の表現でありましょう!とにかくもう素晴しすぎるとしか言いようがありません…作者君島 亘氏の面目躍如というべきでしょう。(写真12・13)
PHOTO12PHOTO13
最後に最もリアルな作品を…写真では見にくいかもしれませんが、これは赤く充血したクリトリス、そしてアソコのビラビラまで表現した傑作です!(写真14・15)PHOTO14
PHOTO15自称『山の仙人』として栃木の山奥に住み、このような革命的とも言える傑作を製作した君島 亘氏にはまったくもって頭が下がります。

いかがでしたか、『仙人の家』とは、栃木の山奥に暮らし、仙人を自称し、独自の芸術作品を製作、やはり自らの神殿に安置した君島 亘氏の“山窩ワンダーランド”なのです。そのあまりにもおおらかな表現に、山野を漂泊し、生活をしてきた山窩のとらわれのない自由な精神をかいま見るような気がします。

最初にも触れたように、残念ながら君島 亘氏は老齢のためインタビューができませんでした。しかし素晴らしすぎる君島ワールド『仙人の家』は、正しい畸人道を究め尽くした君島 亘氏の魅力てんこ盛りでした。主を事実上失った『仙人の家』がいつまで残ることができるか分かりませんが、とにかく朽ち果ててしまう前に取材ができたことは運がよかったのかもしれません。


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