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日本最後の正しい山窩・君島さんの仙人ワールド
日本列島には、稲作が始まるずっと以前から、山野を漂泊しながら生活を続けて来た人々がいた。そういった人々は農業の普及などによって次第に社会の片隅に追いやられていったが、定住地を持たず、山野をめぐる生活をしていた人たちが、昭和30年代の始めにはまだ生き残っていたとみられている。そのように定住をせず、山野を巡りながら生活をしていた人たちのことを『山窩』と呼んだ。今回紹介する君島 亘氏は、自ら『山の仙人』を名乗り、木杓子(きじゃくし:木でできたおたま)を作り生活をしてきたという、まさに現代に生きる最後の『山窩』というにふさわしい人物である。
残念ながら、現在84歳という高齢の君島 亘氏は言語が不自由になってしまっており、インタビューをすることはできなかった。しかし、君島氏自作の『仙人の家』というまさに究極の“山窩ワンダーランド”が残っており、今回『デジガロ畸人花吹雪』では、根本ワールドの元祖と言っても過言ではない、君島 亘氏の“仙人ワールド”を紹介してみたい。(ちなみに主人を事実上失った“仙人の家”は現在ほとんど閉鎖状態であり、近日中に朽ち果てる可能性が高い。)
今年3月のある土曜日の夜、畸人研究学会同人の黒崎から、興奮した電話がかかってきた。『仙人』を名乗る怪人物が栃木の山奥におり、仙人が住む『仙人の家』には、は解読不能の『仙人文字』が書かれた文書があり、そのうえ男根の形をしたオブジェがいっぱいあるという情報を手に入れたという。黒崎と私は、その情報に基づき4月と5月に一度づつ栃木の山奥にある 『仙人の家』を訪問、とにかく素晴らしすぎる“仙人ワールド”の徹底取材に成功した。