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清竜丸店主 河野恵一郎 INTERVIEW
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「清竜丸」は、都営三田線の蓮根駅から徒歩1分のところにある、概観はどこにでもありそうな居酒屋だ。店の前にぶら下がる、「清竜丸」と書かれた大きな提灯が目を引く。 縄暖簾をくぐり店内に入ると、カウンターの向こうから「マスター」と呼ばれる板さんの「いらっしゃい!」という元気のいい声が聞こえる。
店内にはこうした居酒屋には不釣り合いとも思えるジャズが流れている。従業員が笑顔と共におしぼりを差し出してくれる。飲み物をオーダーして、まず出てくるつきだしは、毎日変わるのだという。この日のそれはブリの白子をダシ汁にひたしたもので、濃厚な味とあっさりしたダシがマッチする珍味だ。店内はカウンターが4〜5席、テーブルが4人×3、奥の座敷は15人〜20人ほどが入れる、30人ほどで一杯になるこぢんまりとした店である。内装もゴテゴテと凝った様子はない。カウンター上には「マスター」河野さんの手作りだという少々荒っぽい造りの木の棚があり、品のいい器が並んでいる。素朴で豪快という評判が何となく伝わってくるようだ。 カウンター席の目前にある冷凍ケースの中を見て、生タコがあるのが目を引いた。普通東京では「タコの刺身」といっても、蒸しタコか、タタキのような状態のタコがせいぜいである。が、ここ「清竜丸」のは正真正銘の生タコだ。 「季節は過ぎちゃったけどね、冬は水ダコがうまいんすよ。これは大原(千葉県)のマダコですが、そろそろ終わりですね」 河野さんはてきぱきと注文の料理を造りながら話してくれた。 次のページへ |
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