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清竜丸店主 河野恵一郎 INTERVIEW---PAGE3
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現在も仕入は大原港直送のものが多い。その漁師の方とは河野さん自身釣りが好きなため、釣りに出かけた先での行き当たりばったりの出会いだったそうだ。相手は昔気質の気性で、喧嘩っぱやくお世辞はないかわりに気さくで飾らない性格で、意気投合。こうして今では互いに協力できるような付き合いをさせていただいている、という。 「今でも親戚以上のつきあいをさせていただいています。」 そんな河野さんは、今でも折りにふれ大原港まで海釣りに出かけ、獲物を店に持ち帰って客に提供する。こだわりはそんな肴の「値段」にも現れる。とにかく安い。タコに限らず、マグロやサケのハラス、カツオなどの新鮮なネタは築地に毎朝出かけて自分で吟味して選ぶ。だが、それを法外な値段で提供しても意味がない、と河野さんは言う。 「朝早く起きて市場に行ったり、一人長い時間仕込をしても、お客さんが本当にうまいもんを食べてくれて、帰りに『ごちそうさま、おいしかった』と言ってくれる。これが疲れも吹っ飛ぶくらい自分にとっては嬉しいことなんです。」 そんなこだわりの味と、マスターの飾らない性格に常連となる客も多い。近所に住む、漫画家・エッセイストとして活躍中のやまだ紫さんもそんな常連の一人だ。
「マスターはお世辞やおあいそが下手。でも仕事には妥協しない、そんな人柄もあるんですが、やっぱり味がすばらしい」(やまださん談)と絶賛、友人とどこかでお酒でも…となった場合は迷わずこの店を選ぶというほどである。 「お金のことや店の維持には、私の周りの人間にも大変な迷惑をかけてはいると思います。が、儲けることより内容を優先した店にしたいというのが私の夢でもあり、現在進行中のことでもあるんです。」 「毎日が『文革』みたいなもので、『これが正しい』というものはない。日々これ精進です。媚びたりお世辞ではお客さんを楽しませられない性格。だから売上が悪い(笑)。金銭的にこだわるか、内容にこだわるか。そこでいかにして商売を成立させるか。また、お客さんを納得させるか。ここが永遠の課題です。」 |
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