デジタルG編集長日記
2002−10

元ちとせより夏川りみの方が好き。
10月某日
 ビデオで「ハリー・ポッターと賢者の石」を見る。予想通り、壮大なスケールでお金をかけて作った「子供だまし」。ストーリー運びも乱暴かつ稚拙。救いは子役の演技力かな。続編期待、というのがありありなエンディングといい、何だかなぁという感じ。これに日本中、いや世界が夢中になったんスか? 大丈夫か世界。
10月某日
 ジャナ専の講師室で編集科で同じように担任を持っているS先生がいたのでちょっと話してると、主任のA先生が来て、「うちの編集科の生徒が取材に出た先から、帽子も取らずに無礼な態度だったと電話があった」と言われる。先方が名前を名乗らなかったというので、どこのクラスの生徒か解らないが、ともかく外部に出る時には礼儀をしっかりするようにもう一度徹底してくださいと言われる。まさか2年生の俺のクラスの生徒ではよもやそんな子はいない。徹底的に叩き込んであるからだ。とすれば可能性があるのは1年生か。お二方とも「1年生かも知れないですねえ」と話し合う。

 講義の時間になったので2年生たちに冒頭そういう話をするが、もちろんそんな生徒はおらず、Nさん、N君に表紙デザインのプレゼンをさせて、本校舎に移動。4限は1年生の俺の担任クラスだが、念のため冒頭に8日に外に取材に出たやつ、と言うと何名か手を挙げた。Tという男子が帽子を被ったままだったので「お前まさか取材時に帽子被ったままだったんじゃねえだろうな」と言うと「被ったままでした」というので思い切り注意する。まさか俺のクラスだったとは。その後は雑誌作りや編集者の心構えなどを再度話して、会議に移って雑誌のテーマや編集方針みたいなものを出させた。

 夜は巨人の東京ドーム最終戦、ちょうど9回裏で鴨志田が討ち取って試合終了というところ。松井は今日2HRで50号到達は立派だが、三冠王は今日4の2ながら中日の福留との差が6厘ほどあり、残り1試合で5安打以上打たないとならないということは絶望的。二冠でもたいしたものとはいえ何とも残念。福留は福留で初タイトルだから、山田監督も松井を上回っている限りはもう試合には出さないと公言しており、その気持ちはわからんでもない。でも松井は全試合出場しており、連続試合出場も現役では一位で継続中。その上でこの成績だからどちらが立派かということだ。福留もいい打者だと思う。であるがゆえにキッチリ出場して勝負をして欲しい。
10月某日
清竜丸にて。このマグロ!築地直送。  連れの痛みはこのところ小康状態なので、久々に清竜丸へ行く。他の客も帰った10時過ぎに、この後飲みに行こうということになる。俺らは先にタクシーを拾って次の店に向かうと、マスターはバイクなので先に着いていた。他の客もいないので貸切状態。バー「K」のマスター、途中から来たマスターの彼女(?)も一緒に盛り上がる。3時半頃お開き。皆と店の前で別れ、タクシーで帰宅、寝たのは4時。
10月某日
 2年1,2組の流通現場論なのだが、この2クラスともやる気のある生徒はほんの数名で、あとは寝てるやつだのくっちゃべってるやつだの、こちらに敵意でもあるかのような凶悪な顔でメモを取るわけでもなく凝視しているやつだので全くヘキエキする。それにも増して遅刻して遅れて入ってきても挨拶もないし、講義中にいきなり立ち上がって外に出て行き、トイレに行って戻ってきても無言で平気なバカだので、もう本当にどうしようもない連中ばかり。最初はいちいち注意していたが、幼稚園児相手にしてるのならともかく20歳にもなってコレじゃあと思い、よほどのことがない限りほっとくことにする。もちろん自分の担任の子らには徹底的に指導するが、それは愛情ってもんだ。それでも一クラスに2,3人は熱心に聴いてくれる子がいるので何とかこちらもテンションを落とさずに講義する。2クラスとも、再販価格制度と特殊な委託制度について講義。

 帰り道にバス車中で二人の若い男がガンダムについて熱く語り合っている。すごいねガンダムは。俺は全く少しもちっとも全然、悪いがガンダムには思い入れがない。俺より上の世代のオタクちゃんでも「ガンダムガンダム」と言う人はいるが、当時は「アホか」と思っていた。で、意地でも見なかった。みんなが見ているもの、流行ものから敢えて目をそむけていた時期があった。もちろん流行には意味があり、その意味を見ることに意味があるのはもう了解している。それにしても「何とかガンダム」とかシリーズ化されて連綿と続き、新たな世代にファンを拡大しているってのは凄いんだねきっと。仮面ライダーシリーズはすでに美少年を主役に据えてオバハンたちにファン層拡大を図るというトホホ的な展開になっているが、アニメはやはりオタクちゃん達の根強い支持がいつの時代でも変わらないってことか。

 夜は久々に「空耳アワード2001」のビデオを見て大いに笑う。
10月某日
 連れがお母さんやお姉さんと京都旅行から帰ってきた。その帰りに王子で合流し、岩槻のYちゃんの家へ向かう。Yちゃんの家で連れがお母さんからおみやげに持たされたという料亭の漬物寿司を開き、ビールを飲みつつ食う。最初は「おしんこの寿司」と聞いてたので「ええ〜?」と思ったのだが、これが意外なうまさでビックリ。空腹だったせいもあるが、バクバク食ってしまった。Yちゃんの旦那が仕事から帰宅して、その後も酒盛り。
10月某日
 Yちゃんの娘、Mの保育園の運動会なので、朝7時頃連れはYちゃんと弁当の支度などがあるからと起きる。俺も結局8時前に異常に眠く二日酔い気味だったが起きる。マクドで朝食を買い、車中で食べながら会場の「槻の森体育館」へ向かう。俺は連れが京都に持ってって、Yちゃんちで昨晩テープチェンジをしておいたビデオを回すが、三脚がないので腕が笑う。午前中はYちゃんとMの親子競走があり、おゆうぎなども撮影。ビデオ係である。お昼は去年と同じく公園に出て、おにぎりやから揚げを食べる。午後は1時から2時までで終わり。

 一旦Yちゃん家に戻ってうとうとした4時頃、YちゃんとMが上がってきて「コスモス見に行くよ、起きないと暗くなっちゃうよ」とたたき起こされる。旦那も間もなく起きてきたので、「レバ刺しでも食うか」と言うと食うというので、舟渡の「鳥力」に電話して店長のたかし君にレバ刺しがあるかどうか確認し、荷物片付けて車に積み込んで出発。前に連れが見に行ったコスモス畑に行って駐車場に車を停め、車中に赤ん坊のSを置いて旦那を留守番に、3人でコスモス畑に行くと、変なテントの屋台みたいのがあり、演歌をガンガンかけ、大音量でもちとヤキソバを買えとおばはんがひっきりなしにしゃべり続けている。一面のコスモスは綺麗なのだが、お互いの話し声もろくに聞こえないほどの大音量にヘキエキし、ビデオ撮影もほどほどに皆で腹を立てながら車に戻る。「ヤキソバ残り少なくなってきております」と絶叫し続けているが、絶対食ってやるものかという気にさせられるから逆効果だろう。その後舟渡に向けて出発、川口あたりで雨が降ってきた。焼き鳥屋で皆で一杯。
10月某日
 朝10時過ぎに志村警察から電話。結局学校行く前に一度警察に来いというので、支度をして10時半頃出かける。小雨が降っており、気温も物凄く低く、寒いくらい。警察まで行き、3Fの取調室に入る。1時間近く、俺の供述の矛盾するところを改めて聞かれ、検察に送る供述書の修正など。M刑事はこちらに同情的ではあるものの、O氏はどういう勘違いなのか思い込みなのか、俺を絶対に許さんと言っており、出所した後も今度は民事で徹底的にこっちを訴えてやると息巻いていると聞いて憂鬱。この後供述書を仕上げて、俺の確認を得たら、指紋と写真を撮られるそう。ここ一週間ほどは所在を明らかにしておくように、と言われる。
10月某日
 朝9時半にM刑事から電話。電話で事情聴取。その後は家で仕事をしていたが夜11時近くになって、またもM刑事から電話。結局借りた分は返済したという振込の証明と、郵便局のはいぶりっどメールは私信には使っていないという証明になるものなどの資料を持って明日朝来いということになる。その後持ってく資料を打ち出したりコピーしたり。
10月某日
 資料を持って志村警察署へ行く。俺がO氏より管理を任されていた口座から資金を移動したことはやったと認めて謝罪・弁済しているもの以外の、O氏の言う「横領」だの「詐欺」だのは結局ないことは理解してくれたようだった。俺は実際にO氏に対して何の恨みも敵意もなかったのに、全てを悪意に取りさまざまな「疑惑」を突きつけてきても、結局やっていないことはやっていないのだ。とにかく明日調書が出来たら電話するから、そしたら来て写真と指紋取るから、とのこと。本当に犯罪者気分だ。
10月某日
 志村署のM刑事から10時過ぎに電話がある。調書を作って出来上がったら確認してもらい、サインして終わりというので、大体3時頃になるから待ってるように、と言われる。その後ご飯を食べようとしていたら再び電話があり、供述書に「間違いなく共同で運営するはずだったWEBサイトは構築していたという証明になるサイト画面をつけたいから、手紙につけた画面画像を、もう一度全部出してきてくれ」とのこと。合計で14枚ほどのプリントを出す。

 そうこうしていると3時過ぎにM刑事から「じゃあそろそろ来てもらえるかな」というので、支度して出る。珍しく衛視は若い女性の私服刑事だった。3Fの取調室で用意してきたプリントを渡し、供述調書の最後の確認。それと、O氏からの膨大な手紙の中から、俺が資金は自由に使っていい、と記述してきた部分を探して出しといてくれというので、探す作業もする。M刑事は「待ち時間もあるから、缶コーヒーでも買ってくれば」と言ってくれたので、「タバコ吸ってもいいでしょうか」というと「いいよいいよ」と言って灰皿を持ってきてくれ、さらにお茶までいれて持ってきてくれる。

 その後M刑事が調書を作成している間、先に写真撮るからと言われ、小柄な刑事に促されてSONYの一眼レフのデジカメで正面、斜め、全体をメガネ着用と無着用の2パターン撮影される。フィルムではなくメモリースティックで、ハイテク化されてるなぁと少し感心した。感心してると「こっち」と言われて、今度は刑事部屋の奥にあるパソコンの前に案内され、指紋読み取り用専用のスキャナ付のマシンの前に座らされ、指紋がくっきり取れるようにムースみたいなものを手に出される。「皮膚乾いてるね、よくもみこんで」と言われ、手をよくもみ、軽くタオルで拭かれてから指紋読み取り。両方の手の全部の指先と、掌全体、さらに側面まで取られた。これも俺はインクか何かで紙に取られると思ってたので、ここでもハイテク化に感心。感心してる場合じゃないが。

 その後は徐々に出来てくる3通の調書を1つあがるたびに校正するのだが、間違いがあると作り直しなのでじっくり校正する。5時過ぎたあたりから腹が減ってきたが、6時頃には刑事たちが蕎麦屋から出前を取って食べ始め、そばをすする音やいい匂いが漂ってきて、特にカレーきしめんの匂いが空腹にはこたえた。それでも6時頃からようやく1通目の完全版が出来、最後に署名して指紋を押印。6時半ころにはようやく3通目が出来て、署名押印して完了。松村刑事は一旦食事を中断して取調室に戻り、「とにかくこれで送検するけど、検事によって案件たくさん抱えてる人と暇な人といるから、呼び出しはいつになるかはわからないけど、そのうち検察から呼び出しがくるから」とのこと。M刑事に連れられて刑事課の課長さんに挨拶をして、終わり。課長さんは「とにかく君にも言い分はあるだろうけど、今回のことは君の不注意もあってしょうがないことだからな」と言われる。全くその通りです。
10月某日
 朝高校時代の友人でバンド仲間だったUから、一緒に行くことになっていたポール・マッカートニーのライヴチケットと一緒に、フレディ・マーキュリー追悼コンサートのビデオが届いた。学校から帰って仕事をして、一段落した夜に見始める。5時間近いものだったが、途中飛ばしたりしつつ見て、見終わると何と3時過ぎ。フレディの曲はフレディが歌うのが一番だと再確認。
10月某日
 朝10時頃起きて、新聞を見ると原巨人が4連勝で日本一になっていた。すげぇな、巨人。ていうか西武やっぱり激弱か。堤オーナーの意向か知らんが、松坂にこだわって初戦を落とし、4戦目も松坂を途中から出して結局決勝点を奪われたという展開だったようだ。

 11時41分のバスが10分近く遅れたのに乗り、学校へ。池袋で乗り換えたバスには車椅子の子(といってもデカい男だが)を連れた母親が、リフト付バスじゃないと乗れないし、それはいつ来るのかと詰問口調で運転手を問い詰めており、運転手も困惑顔。するとそのうち乗客の若い男の一人が「運転手さん、後ろ開けてください、乗せてあげますから」と大声で言い、乗客数人で車椅子をバスにかつぎ上げて落着。まぁいい事なんだし、よくある美談ではあるのだが、その男の偽善者的な振る舞い、そのあと皆を得意げに睥睨する様子や、かつぎ入れた車椅子にまるで身内のようにピタリと付き添って得意げな様子などがどうにもいやらしい感じがつきまとったのでスッキリしない感じ。

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