|
ご無沙汰しております。 その折はどうもでした(笑)。 青林堂の新刊の広告版下をお送りいたします。指示は別紙の出力見本にしてありますので、よろしくお手配ください。 さて青林堂もあの「事件」以降さんざんな目に逢いましたが、大和堂さんの支援を受けて何とか立ち直りつつあるようです。今回の新刊も、大和堂さんの尽力で発売できるようになりました。私の方は事件以降フリーとなって編集やデザイン、WEBクリエイトなどをしております。 青林堂のあの事件で言うと、もういい加減「会社ころがし」(※1)がクーデター組のデマだったことはご承知とは思います。Fさん(クーデター後の青林堂の再建に奔走した)は確かに貴誌が報じた通り、父君が過去に問題を起こしたとはいえ、本人には何の罪もないことは自明でありましょう。(※2) あの記事で行くと、過去に、しかも本人ではなく身内に犯罪者がいるというだけでその人間は更正不能な「黒い」人間ということになります。結局青林堂を立て直そうと思ったF氏は(もちろん本人の見込みが甘かった、出版にはシロウトだった、人心の把握ができなかった…などの問題はあるにせよ)本気で奮闘したし、その結果が個人で膨大な借金を一人背負った、という結末です。ハタから見ていても一番の被害者ではないかとおもいます。 一連の事件に関する報道を今になって総括すると、やはりクーデター組の流したデマに乗せられたものの何と多かったことか、という印象です。Mさん(※3)はT氏(元青林堂役員)と親しいと後になって人づてに聞きましたが、あの取材は我々をハメたものだとは思いたくはないですね。 創出版の篠田さんと親しいある人によると、T氏は本気で福井氏がヤクザであり、自分の身が危ないと当時思っていたそうです(笑)。むしろ、その事の方が“マンガ”だと思いませんか? それと会社転がしという発想ですが、彼らがなぜそんなデマを流したのか、最近まで全く理解できませんでしたが、経理書類をいろいろ洗っていった人から聞いたことで、最近になってやっとわかりました。 彼らクーデター組の首謀者は「青林堂はオイシイ」という事を知っていたからです。 つまり、私のような青林堂の経理にタッチしていなかった人間にとっては、青林堂は貧乏だと思っていたし、利益なんかトンデモナイと思っていましたから、そんな会社を転がしてどうするよ? 的な疑問がずっとありました。しかし、青林堂の役員報酬はかなりのものであり、また利益も出ていたということが判明したということです。はは〜ん、ならば彼らの言う「会社転がし」もまんざらヨタでもないな、と。 結局それを聞いた私は、な〜んだ、彼らは青林堂のイイトコ取りをしたかったのか、という結論を得ました。そしてそのために一度も休刊したことのなかったガロを休刊に追い込み、自分たちは作家に「青林堂はもうダメだから、版権を引き上げろ」と工作する。噂の真相さん、そっちの黒い計画の全貌を報道した方がずっと面白かったと思いますよ(笑)。 ま、そんなことは今となってはどうでもいいことですが。 あれからもう2年近く経ちますので、もう私にも悪夢のような(ヤクザの一味呼ばわり)経験を早く忘れたいという方が強いです。彼らへの恨みは一生忘れませんがね(※4)(笑)。 今回の本は古屋君がすばらしいイラストを描いてくれました。いい仕事をして、腹黒い連中のことはサッサと忘れようと思っております。 今後ともよろしくお願いします。 ※1…「噂の真相」97年9月号(だっけ?)掲載「青林堂に何とかした黒い人脈がどーたら」というモノモノしい記事より。 ※2…個人的な内容を含むため中略。 ※3…噂の真相担当編集者の名。 ※4…俺は執念深いヘビ年である。恨みは一生忘れない。んでもって仕返しは必ずする。 |
松沢さんの『糞尿タン』カバー色校と本文青焼きが届く。さっそくデザイナーの大岡氏に見せに、東北沢へ。大岡氏は松沢さんのエッセイシリーズの装幀を全て担当しているが、断(た)ったカバー色校を『恐怖の大玉』(ポット出版)に巻いて、『えろえろ』などと並べてみるが、見事な統一感。ロフトブックス、ポット出版、そして青林堂と別版元から出ているにもかかわらず、装幀は全て統一されている(もちろんイラストなどは違うけれども)、こういう事はアタマの固い大手には出来まい、と笑い合った。古屋氏のイラストの色味はまぁあぁで、ちょっとした修正以外はOKで、安心。念のため兎丸君に電話すると、「お二人にお任せします」という嬉しいお言葉だったので、色味を忠実に出してもらうよう、注意するようにする。日記のINDEXに戻る |